男の帯と女の帯はなぜ違うのか?
- 千聖 髙倉

- 2016年6月10日
- 読了時間: 4分
「誰かの魂と宇宙と地球の狭間にそっと。」
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魂のお医者さん♪Palura☆ちぃ髙倉千聖です。
今日は着付けの講師のちぃですw
今日は男と女の帯の違いと身体の関係についてお問い合わせ頂きましたのでお話しいたしますね。
意外や意外あんまりそういった記事がなくてびっくりなのですが。
「着物で身体を整える」をテーマに、男物、女物を着比べて、日々着物生活をしてきてはや3年。
時が立つのは早いものです。
下着も全部湯文字や手作りの帯ブラに変え。
夜も湯文字と浴衣。
しまいには着物、和装を中心とするため、洋服を捨てるというストイックなことをしてみたり。
なにはともあれ、今日は帯とからだのおはなし。
Q: なんで男の帯と女の帯は違うのか
についてなのですが、
まず一番に知っておくことは男性と女性は身体の構造が違います。
骨、骨格自体も違いますし筋肉の強さも違います。
男性より女性は身体が柔らかく揺らぎやすい。子供を産むために骨盤が開くよう骨が柔らかく動きます。
ですので男性と女性では腰の骨のカタチが違うので紐を締めやすい位置も締めていい場所も違うんです。
男性は腰ひもを腰骨にひっかけますが女性は腰骨の上あたり(ウエストではないですよ)に締めます。
そしておびを締める位置も高さも違います。
なので着物の作りも違います。
ではどんなふうに違うのか?
女性は胸がありますよね。
おしり、腰もまるいです。
前から見ても、横から見ても、ほぼ真っ直ぐなからだの男性に比べ、女性のからだは凸凹しているわけです。
(丸くない人もいる、凸凹じゃない人もいる、という突っ込みは置きますよ、w)
真っ直ぐな棒には紙を巻くにも巻きやすいですが凸凹した棒には巻きにくいです。
なので男性と同じ位置で締めると着崩れしやすいです。
また女性の着物は長いですが長くすることで胸とウエストの差を調整し「おはしょり」という「遊び・余裕」をつくることで着崩れをしにくくしています。
上げ
また子供などは「上げ」という肩やおはしょりのダーツがありますがこれは大人と子供を見分けるためです。この上げが取れると一人前-大人のなかまいりともされました。
私は一日中男物を着てみたり致しましたが、男性の平らな胸なら開かない胸元が、男性と同じ位置で帯をしているとカパカパします。
立ち座りでもかなり帯がズレます。
車の乗り降りなど特に^^;
(女性ものなら気になりませんが)
また、着比べてわかるのはやはり女物は女のからだに合っていることです。
(自分の體が女性であることを痛感致しました。)
男性でも細身の方は補正がないとズレやすいようですが
體の作りの違いはからだの伸び縮にも違いが出ます。
立ったり座ったり作業したり、いちいちほどけていては面倒です。
帯はもともと着物を抑えるためです。
そして柔らかな女性のからだを補強し冷やさないようにするためです。
「着物を着ると背筋が伸びて気持ちいい」と良く言われますね。
帯の締め具合にもよりますが男物の帯と女物の帯を付けくらべてみますと
男物の帯を男の位置に締めるより女物を締めた方が安定感があります。
また「動かさずに動かす」という日本人のからだの使い方的にも理にかなっていると体感しました。
(この違いの体験会も致しております^^ご興味あられましたらお声かけくださいませ)
また、昔は織の帯は高価で、昔は古くなった着物の生地を半分にして帯にしていたそうです。
女性の着物の胸紐もおっぱいの下あたりにいたしますね。
着物を抑えるためと
解けにくい場所に結ぶためです。
そして胸元をしめるため、脇を開けることで体温調節ができやすくなっています。
男性は帯が低いため脇を開ける必要がありません。
でももっともっと昔は紐か帯しかしてなかったようですが。
時代とともに着装ができてきたのですね。
国ができ、装いが生まれ、着装が整えられ。
そして昔はきものしかなかったわけですから。
そうそう歴史的に女性の帯も男性の帯のように細い帯幅、低い位置に身に着けていた時期はあるようですが、日常的な生活に向かず結局現在と同じ形に収まったようです。
これと同じで結婚時の時の「留袖とめそで」これは既婚者のしるしとして脇の身八ツ口を縫いとめたものの、女性は帯の幅が広く帯の位置が高いため不自由でまた縫いとめなくなったが、名前だけ残った、と言われます。
「帯があるから動きにくい」は現代の生活に慣れているからで、昔は背もたれのある椅子なんて日本にはほとんどなかったですよね
というお話はまた次に。










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